子どもの障がいと向き合う

理学療法士の目線から発達障がい、タッチセラピー等について書いていきます。

広汎性発達障害(PDD)

広汎性発達障害(PDD:pervasive developmental disorders)

この種類は比較的診断としてはつきやすい障害です。

名前の通り、特定した障害ではなく、言語、行動、社会性といった広い範囲で障害が示される総称になります。

さらに具体的にいうと、自閉症アスペルガー症候群などが含まれます。

自閉症の定義として、文部科学省は以下のように示しております
自閉症は、3歳くらいまでに現れる症状
①他人との社会的関係の形成の困難さ(他人に関心がない、視線を合わせられないなど)
②言語の発達の遅れ(身振りやジャスチャー、表情による意思伝達の困難、コミュニケーションの問題など)
③興味や関心が狭く特定のものにこだわる(同じ動作を繰り返したり、物や食べ物の見た目など)
上記のことを特徴とする行動の障害であり、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定するとされております。

高機能自閉症では「知的発達の遅れは伴わないものをいう」としており、IQ70以上は高機能自閉症とされることが多い。

アスペルガー症候群では「知的発達の遅れを伴わず、自閉症の特徴のうち、言語の発達の遅れを伴わない」としています。

その他の特徴としては、聴覚、視覚、触覚などの感覚刺激に対する過敏または鈍感、運動の不得意などがあります。

この説明を読まれている方の中で、それば何ももって広汎性発達障害と判断すれば、良いのかわからない方がいらっしゃるのではないかと思います。

まとめると、発達障害を総合的にまとめて、特徴をみていくというものになります。

子供達は一生懸命がんばっています。しかし、これらの問題によりどうしても改善または解決が難しいものがあります。

しっかりと子供の現在の状態をみることを大切にしてください。